とある有名なGvGに、マスターのチャンピオンがいるとしよう。
彼はやや暴君だったが強さがあった。そして方向性の是非はともかく、人を引っ張ってゆくだけのカリスマもあった。
ギルドは攻城戦に参加する数多のギルドの中でのし上がり、砦を毎度手にするようになった。
だが、そのチャンピオンがある日負けたとしたら?
それが攻城戦の場でもないただのPvPフィールドで、しかもたった一人のスナイパーに負けたとしたら? あまつさえ敗北の代償に神器の材料を奪われたとしたら?
そのチャンピオンは一体どうするだろうか?
イクスはカプラサービスの職員に開けてもらった倉庫に、一つの短剣を放り投げた。
山のように積み上がっているアイテム装備品の数々は、暗がりの中でも異彩を放っている。少々冒険者をかじった者ならば、それらがどれも高価な品であることが分かるはずだ。
たった今イクスが投げた短剣も月光剣と呼ばれるレア武器である。無造作に山の頂に放り出され、沈黙した。
感慨もなさそうに倉庫を閉じ、空を見上げる。いつもそうだ、あれらの貴重なアイテムたちは積み上がるばかりで、外に出すことはおろか触れることもない。
冒険者仲間の間で、にわかに噂立っている話しがある。卵色に紫の目をした男のスナイパーと、決して正面から戦ってはいけない。もし彼に勝負を挑まれても逃げなければならない。アイテムを賭けてPvで負けたら最後、どんなに貴重な品でも容赦なく奪われる。
件のスナイパーというのが、まさに今空を見上げている彼である。太陽は真上に輝いており、昼時を示していた。そこかしこにある飲食店もにぎわい始めている。手頃な軽食屋に入りパスタを大盛りで控えめに二皿注文した。
朝イチで勝負を挑まれて、どこか気疲れしてしまった。
相手が強かったからが原因ではない。むしろ逆に対戦相手は弱く愕然としてしまったのだ。この程度なのか、そう思えば怒りすら湧いてきて徹底的に叩きのめしていた。
(ああくそ退屈だ……つーか腹立つ。なんだよ弱いくせに自信満々で勝負仕掛けてきやがって)
たまにいるのだ、何しろ今まで賭け品を没収した中には多数の高額な品がある。それを奪おうと挑んでくる身の程知らずが。
背もたれに体重を預け天井に向かってあんぐりと口を開けていると、突然水音と共に冷たいものがばしゃりとかかった。突然の鋭い感覚に次いで、パリンとガラスの割れる音が辺りに響く。
「うわっ!」
「ごめんなさい!」
顔面に冷水を浴びせられたイクスは、慌てて目元をぬぐった。銀色のトレイを持った女給仕が床とイクスを見比べてしきりに頭を下げだした。床を見やれば割れたグラスが散らばっている。躓いたか何かでトレイからグラスが落ちたのだろうか。
「あー……いい、いい。気にすんなよ」
「で、でも」
女給仕が戸惑うのを尻目に、他の店員がすぐさま集まってきた。一人は手にしていたタオルをイクスに渡すと、やはり何度も頭を下げる。他の店員は床に散ったガラスを手早く拾い集めていった。女給仕もそれに倣い、慌てて砕けたガラスの破片を奥へと持っていった。
タオルで顔を拭いた後、髪の水分をわしわしと拭っていく……うちに、ふとイクスは思った。
俺はなんでこの店に入ったんだ?
どうして水浸しになってるんだ?
やたら謝られているのはなんでだ?
それから……、
「……俺、誰だ?」
ぽつりと呟いた言葉、しかしざわつく店内で聞き止めた者はいなかったのか、返答はどこからもない。だがまるで見計らったかのように入ってきたとある人物が、そのテーブルの目の前に立った。
少々派手な柄の道着を着た男だ。どこかで見たことがある気もするが、イクスには思い出せなかった。目の前の男がチャンピオンと呼ばれる職であることすら分からない状態だった。
「誰だ?」
考えるよりは問うたほうが早いとばかりに尋ねる。チャンピオンの男は肩を竦ませた。赤い髪が目立つ。だがやはり思い出せない。
「約束してたろう?」
「約束?」
「覚えてないのか? 一緒にメシ食う約束」
「……覚えてない」
深刻な表情でイクスは呟いた。
覚えていない。思い出せない。言葉にすると不安が急に増してくる。興中に暗雲が渦巻くかのようなそれ。
「おいおい……。冗談だろ?」
チャンピオンの言葉にイクスは頭を振った。無論横にだ。笑っていたチャンピオンの笑顔が引き攣り、真剣なものになる。
「ダチの顔どころか自分も分からないってツラだな。記憶喪失にでもなったか?」
「…………」
イクスは黙りこくった。図星、しかも抱えたばかりで渦巻く不安そのものだった。チャンピオンはしばし考えた後、何かを思いついたようにこう言った。
「マジかよ。よし、ちょっとついてこいよ。仲間に会えば顔ぶれで何か思い出すかもしれん」
そう言うチャンピオンを、座ったままのイクスが縋るような目で見上げた。
信用していいのかと聞かれれば、簡単に信用してはいけない気がする。だがその不信感を差し引いても彼の言うことは魅力的だった。
ほぼ同時刻、その店の裏側に三人の人影があった。一人は先ほどお冷をイクスにぶちまけた女給仕、あとの二人はローグと騎士であった。
「ごくろうさん。これが報酬だ」
そう言ったローグは、女給仕に革袋を手渡した。じゃらりと重たそうな音がするそれは、中に金品が詰まっているのが明らかだ。一般人が手にするには中々の額だろう。
女給仕はきょろきょろと辺りを見渡し、ぺこりと頭を下げてそれを抱えると店に戻っていった。姿が見えなくなって暫くした後、不意に騎士が呟いた。
「良かったんだろうか。マスターは最近偏執的だ」
「もうマスターじゃないけどな。まあ俺も最初はちょっとひいたけど」
マッチを擦って手早く煙草に火をつけたローグが、すうと煙草を吸う。わざとゆっくりと息を吐いて、「でも」と繋げた。
「収まりもつかねえよ、こうでもしないと。わざわざアルナベルツから取り寄せたくそ高価な新毒使ってるし。お前も聞いたろ? 『あのスナ、四肢砕いてぶち千切って殺してくれって言うまで飼い殺してやる!』……どうだ、マスターの言い方にそっくりだろ」
「……大丈夫だろうか」
「大丈夫さ。少なくとも数時間は完全に記憶が飛ぶ。あっちは一人。こっちは三人。負ける要素なんてねえよ」
そんなことを話しながらランデブーポイントに向かう二人を、軒先から一匹のファルコンが見ていたが、やがてばさりと飛び立った。
首都には様々な職業の冒険者がおり、スナイパーも少なくはない。もっとも、多くもない気もするが。
午前中は崑崙で狩りをした金茶髪のスナイパーは、昼食のためにプロンテラに戻っていた。崑崙で昼食を取った後に午後も継続して狩りをすることも珍しくはないが、ここ最近は逐一プロンテラまで戻ることにしていた。
別に理由はないんですけれど、と思いつつ。金茶色の髪をしたスナイパー……ユーは、首からさげているロザリーを指先で撫でる。ほくそ笑みながらこのロザリーの元の持ち主を思い浮かべた。
同職のスナイパーの顔をだ。卵色の髪に紫色をした目。鋭い刃物のような気配と猛禽のような張り詰めた空気が混じったような。ここのところ気にしている相手である。
「ルトラさんいないかなあ」
うきうきと呟いたところで、肩に停まっているファルコン……からあげというのがその名だが、そのからあげがひとつ鳴いた。それとほぼ同時に、目の前に別のファルコンが飛びこんでくる。
「わっ!?」
飛んできたファルコンは、いつになく慌てて目の前をばさばさと滞空しながらしきりに鳴いている。耳をつき抜けんばかりの勢いだ。
「ええと、ルトラさんの……柚村さん」
「クアァー!」
名を思い出して呼ぶと、呼応するかのように見知ったファルコンは鳴いた。
「どうしたんですか。ルトラさんは?」
尋ねると、今度は首を巡らせて首都の中心の方へ向けて鳴きだした。主人はあちらにいるということなのだろうか。だが何故一緒にいないのだろう。
首を傾げていると、業を煮やした柚村さんが金茶色の頭をつついた。そうしてくるりと滑空する。
「いたたたた! なんですか、ついていけばいいんですか?」
尋ねれば、やっと分かったかとファルコンが鳴いた。そうしてゆっくりと飛んでいくのを追い、そう遠くもない宿まで歩きついた。扉を開けてPvPルームの受付までやってくると、ファルコンはさらに奥へと飛び込んでいく。
「え、ちょ……ナイトメアルーム?」
ペナルティ無のヨーヨールームではなく、ペナルティの発生するナイトメアルームだ。こんなところを利用する人間はそうそういないはずだが、建てられた看板には、
ロックオン (4/32)
と表示されていた。四人も中にいるということだ。
「ルトラさん、中にいるんですか? 柚村さん外にいていいんですか?」
「クアアァー!」
気に障ったのか、ファルコンは看板をひたすら突いた。今度は壊れんばかりの勢いである。
「わかった、わかりました! 一緒に入りましょう」
柚村さんを説得すると、空いている肩に停める。PvP内へ転送されるとランダムな位置に落とされるが、ロックオンはそう広くもない場所だったらしく、中央よりややずれた位置に落とれさた。
硬質で監獄あたりを思い出すような薄暗い部屋の中、そこに立っていたのは一人だけだった。
後の三人はと言うと床に倒れ伏し、起き上がることもままならないといった様子だ。戦闘の痕らしき床の欠損やら生傷が見えるが、ただ一人立っている人物には生傷すらもなかった。左腕の赤いスカーフにファーのついたフード、アンダーズボン、腰に帯びている矢筒。どれもこれもユーと同じスナイパーのものである。
「ルトラさん?」
何よりも卵色の髪には覚えがあるどころではない。居るのだろうという予測通りに彼は立っていた。名を呼べば振り返ったが、その表情はまるで見たことのないものだった。
疲れた? 呆然としている? うんざり? どれもが当てはまるようで当てはまらない。
紫の目がユーを認めた。作り物みたいな色をしていた。
「また来た……」
ぽつりと呟いた声も、いつものそれとはまるで違う頼りない声だった。
弓を構える様子もどこか頼りなさげだが、後ろに転がる三人の様子を見れば嫌でも分かる。戦えば負けるだろう。なにより戦う理由がない。
「ま、待ってください。どうしたんですかルトラさん」
「……?」
不思議そうな表情を見せたイクスは、しかしすぐに眉根を寄せた。
「こいつらの仲間じゃないのか」
「いえ全然知りません」
「…………」
それでもまだ警戒心を露わに、イクスは弓を下した。
いつもと全然様子が違う。ユーはそう疑問に思いながら問いかけた。
「俺が分からないんですか?」
「知らない」
頭を横に振られ、ユーは自覚している以上に衝撃を受けた。何か機嫌を損ねるようなことをしただろうかと思いめぐらすが、特に何かした覚えもない。過去を反芻していると、イクスはため息を吐いた。
「よく思い出せない。気づいたらなんかの店でやたら頭下げられてて、そこで転がってる奴が自分は友達だからついてこいって言った」
「それで素直についてきちゃったんですか」
「悪いか」
「いいえ」
そういうところが妙にルトラさんらしいです、という言葉は呑み込んで彼を観察する。普段の人を寄せ付けにくい雰囲気が薄れ、どこか不安そうな空気が滲んでいた。頭でもぶつけて記憶が飛んでしまったのだろうか。
まじまじと観察している目を怪しんだのか、じろりと紫の目が睨みつけてくる。
「で、お前誰だ」
「俺は……」
友人です、と言うのは簡単だ。だがそこでひとつ悪戯を思いついた。
にこりと笑い、なるたけ自信満々にユーはこう言った。
「恋人です」
「……こい、びと?」
不思議そうな呟きに、「そうです」とさらにダメ押しした。胸にある十字を取り、触れる程度の口づけをする。
「これもあなたに貰ったんです。見覚えありませんか? ルトラさんの名前が入っていますよ」
イクスは弓を肩に掛け、訝しげにそろそろとユーに近づいた。ユーの首に細い鎖を通したまま、ロザリーを手に取り裏を見る。そこにあるのは彼の名だ。
「イクス=ルトラ……あとは読めないな」
「家名が消えているでしょう? 俺のものになってくれるって言ってくれた時に、あなたが消したんです」
もちろんそんなものは嘘である。だが家名を消したのはイクス自身だろうとユーはほぼ確信していた。
きっと彼は今、こう思っているだろう。確かに消した覚えがあると。どこか懐かしいような、思い出せなくて苦しいような、そんな顔をしていた。
「帰りましょう、ルトラさん」
「信用していいのか」
「もちろんです」
こくりと頷いてユーが言うと、イクスは泣きそうな顔で頷いた。
警戒していないかと言えば否。先刻も信じてついていった先で襲われそうになったばかりだ。
自分はどうしたんだろうか。これまでの自分のことなど覚えていないくせに、らしくない気がする。ただ、目の前をどんどん歩いて行く金茶の髪をした男が、あのロザリーを首から下げていること自体がとても意味のあることのように思えた。
ついていった先で入ったのは、裏路地にある安宿だった。不思議と内装も見たことがある気がするが、宿の内装などどこも同じようなものだと思いなおした。
「……帰ろうって言うから、同じ家に住んでるものかと思った」
「その方が良かったですか?」
部屋に入るなり、くすりと笑った金茶色の男がマッチに火を入れた。
「別に」
ベッドに腰かけてそう言ってみせると、ふわりとバニラの匂いがした。何かが脳の底を揺さぶる感じがした。男が香を焚いたのだ。
「俺もルトラさんも冒険者ですよ。定まった家がなくても不思議じゃないですよ」
「それにしたって、アンタは余裕そうだ。恋人の記憶がないっていうことは、好きな奴が自分のことを覚えていないってことだろ。慌てたり悲しんだりするもんじゃないのか?」
「やだなあ、その恋人がルトラさんじゃないですか」
香の様子を確かめた後、金茶色のスナイパーは振り返った。ベッドに座ったままのイクスの前に立つと、少し屈んで手を取る。決して女のように細いわけでも白いわけでもない腕に口づけ、
「大丈夫です」
肘近くまであるグローブをゆっくりと脱がした。
「記憶があってもなくても、ルトラさんはルトラさんですから。それに、思い出すとっておきの方法を知ってるんです」
「どうだか……」
「試しますか?」
ちゅ、ちゅと口づけを落とす男を見ながら、イクスは少し眉を顰めた。
「名前。その前に教えろ」
「ああ、俺ですか? そうですね、ユーでいいですよ」
「You?」
疑問を素直に問えば、ユーはくすくすとまた笑った。今度は声に出して。
「いいえ、Yewです」
妙に楽しそうにそう答えるユーに、「ふうん……」とイクスは力なく返した。
まるで当たり前のように、むき出しの腰に触れる手が暖かい。なだれ込むようにベッドに横になるとユーの手が服を脱がしにかかったが、ふと彼が言う。
「あまり動揺しないんですね」
「だって恋人だって言ったじゃんか」
「怖くないんですか?」
尋ねられ、「知ってるくせに」とイクスは言った。
愛しそうに先ほどユーが口付けた腕は、震えていた。
その気になれば三人を一度に倒せる力量を持つというのにと、怯えている彼を少しからかってみたら、彼は「よく分からない」と答えた。
殺されるかも知れないと考えた瞬間には身体が勝手に動いて短剣を抜き、まずローグを仕留めていた。次いで弓を引き、気づいた時には騎士とチャンピオンも倒れていたのだという。
それを聞いてユーは昔読んだ話しを思い出した。名のある女剣士の話しだ。精神が崩壊した彼女は剣を握れなくなったが、暴漢に襲われた際に剣を奪って全員殺したという話しだ。それと同じことが起きたのだろうが、自分で自分の強さも分からなければそんな強さもただの恐怖でしかないのだろう。
震える身体が少し可哀想で、拘束するのはやめておいた。涙声で喘ぐ声や痴態に欲情するのは仕方なかったが。
空を駆る猛禽を落とすのも良いが、何も知らない小鳥を自分の色に染めるのも中々に興奮する。震えるくらい怖いくせに、従順に受け入れてくれたのは、彼のどこか奥深くで自分を信用してくれた記憶が残っているからなのだろうか。だとしたら嬉しいのだが。
向き合ってまぐわい、中に腰を打ち込む。艶やかに啼きながら紫色の目が濡れていく様は、何度抱いても飽きやしない。吸い込まれそうに美しいものをこれまでの人生で何度か目にしたことがあるが、これだけは類を見ない深い色だ。生きたそれは次々と表情を変えていく、そんなところも虜になる一因なのだろう。
これまで彼が返り討ちにした人間たちの中には、この光彩を己のものにしたいと野望を抱いた者もいただろう。実際、結果は言わずもがなだったがそんな話を耳にしたこともある。強きを捩じ伏せて服従させたいと思うのは男の性だ。
それが記憶を失っても自分に身体を許している。
「っく、ん……! あ、はぁっあっ」
「気持ち良いなら、素直にそう言っていいんですよ」
囁く声に、彼は拒否するように瞳を閉じて顔を背けた。
ああ、これだ。彼が彼でなくなりかけている中で彼らしさを失わないでいるのは。
言えるわけがない。そんな性格じゃないのは知っている。互いの身体の間にあるものに指を絡めて扱くと、拒絶するように首を横に振るのが見えた。お構いなしに欲望を高めてやるとたまらず腰を揺らしてくる。
「お願いしてくださいよ。イカせてくださいって」
「っ……か!」
馬鹿、と言いたいのか。それもまた彼らしかった。それが可愛くて、指で形を確かめるように擦る。締め付けがきつくなるのに我慢できず突き上げると、声にならない喘ぎ声を挙げながら喉を逸らして達するのが見えた。
気持ち良くて何も分からなくなっているといった体だったが、こちらも達して熱が醒めないうちに、ぽつりと彼が言った。少し掠れた声で。
「……で、これはどういうことだ?」
「いつから思い出したんですか?」
「つい今」
首元に唇を寄せて囁く質問に、くすぐったいのか嫌がっているのか……あるいは両方か、いやいやと首を振りながらイクスが言う。
「よくもまあ恋人とか嘘ついてくれたじゃねえか……あ?」
「すみません」
卵色の髪をかきあげて、よく顔を見遣る。紫色の目は確かにユーを見ていた。
体勢を入れ変えながら、ふとユーは思った。
「……何か忘れているような」
「ん、だって……?」
「いえ、なんでもありません。もう一回、いいですか?」
呟いて唇を舐めると、返事を聞く前に再び彼の身体を支配しにかかった。
Special Thanks @ vergissmein!