おはよう。ここは本当に風がきついな。寝ている間も、びゅうびゅうと、まったく耳鳴りがしてきそうだよ。[二階から降りてきて、広間を見渡し]皆まだ眠っているか、ひとりでゆっくりしているのか。そうだな、僕も先に用事を済ませてくるか。昼過ぎには戻れるとおもう、っと[ざかざかとメモを書き、広間のテーブルの上に置く]これでいいな。あぁそうだ、帰りには狐を借りて戻ろう。[扉を開けた途端に風に煽られ、思い出したようにそう呟きながら、出掛けて行った]