「…貴方のほうが同じ弓手ですし…この子も気を許すでしょうか」 主亡き後残された鷹を、抱きたそうにしているクラウンにそっと預ける。 笑おうとするが、苦笑しか出来ない。 鷹は、恐らく自分には懐いてなどくれないだろう。 クラウンに世話してもらったほうが、きっと幸せだろう。 けれど。 手放し難いのは、単純に「何か」の温もりか。 それとも、「彼」との繋がりか。「(…きっとね、リラさん)」 俺も近々、そちらに行きます。