ビリー君は、つれないね。
これが片想い、と云うものなのかな。ふふ。
…彼といれば、無駄な血は見ずに済むと思ったんだ。
僕と同じ様に、血を嫌う彼。
理由まで同じかは…解らないけれど。
でもどちらにしても、他の者とよりは、あの赫を目にする機会は減る。単純に、そう思ってしまったんだ。ごめんね。
なぁ…君は、夜と同じ様に、血が、怖いのか?
それとも…僕と、同じなのか?
君が狼でなく、そして僕と同じ穢れを背負っているのなら、少し、嬉しい。
…追記。
右手に紋様を描く、と云う事は、その時ペンを持つのは左手だよね。
両利きなのかな。本当に、器用で羨ましいよ。
[そう記した後、おかしそうに小さくくすくすと笑った]